「最近、疲れがまったく抜けない」「仕事でささいなことにイラッとする」「朝立ちがなくなった気がする」——そんな違和感をひとつでも抱えていませんか?

40代に入ってから徐々に起こりはじめるこうした変化は、「年のせい」で片づけられがちです。でも、背景には男性更年期(LOH症候群)という、男性ホルモン(テストステロン)の低下による明確な不調が隠れていることがあります。女性の更年期と違い男性のそれは症状がゆっくり・幅広く現れるため、気づかずに長く抱え込んでしまう方が多いのが特徴です。

この記事では、医療機関でも使われている国際標準のAMSスコア(17項目の症状評価尺度)を使って、いま自分が男性更年期にどの程度該当するかをセルフチェックできるよう構成しました。点数の出し方から、判定後にすべき具体的な行動・間違えやすい病気との鑑別・生活習慣の改善策まで、保健師としての経験をもとにわかりやすくお伝えします。

男性更年期(LOH症候群)とは?40〜50代で急増する不調の正体

LOH症候群の正式名称と定義

男性更年期は正式にはLOH症候群(Late-Onset Hypogonadism:加齢男性性腺機能低下症候群)と呼ばれます。加齢にともないテストステロン(男性ホルモン)が徐々に低下することで、身体・精神・性機能に不調が現れる状態のことです。

日本メンズヘルス医学会の手引きによれば、40歳以上の男性のおよそ6%がLOH症候群の診断基準を満たすと報告されています。60歳までで見るとその割合はさらに上がり、男性にとって決して珍しい状態ではありません。ただ、「ホルモンの問題」という認識が広まっていないため、本人も周囲も気づかずにやり過ごしてしまいがちです。

女性の更年期との3つの違い

「更年期」というと女性のイメージを持つ方が多いかもしれません。ただ、男性にも更年期は存在します。そして、現れ方には女性のそれとは異なる特徴があります。

観点 女性の更年期 男性の更年期(LOH症候群)
発症時期 50歳前後に集中 40代から60代以降まで幅広い
ホルモンの低下 エストロゲンが急激に減る テストステロンがゆるやかに減る
終わり 閉経を境に落ち着くことが多い 明確な「終わり」がなく長期化しやすい

テストステロンの低下はゆっくり進むため、「不調が続いている」と気づいたときにはすでに数年経過していることが多いのが男性更年期の難しさです。

原因はテストステロン(男性ホルモン)の低下

テストステロンは睾丸(精巣)で主につくられる男性ホルモンです。筋肉・骨・性機能を維持するだけでなく、やる気・集中力・気分の安定にも深く関わっています。一般に、20代をピークに年1〜2%ずつゆっくり下がっていくとされます。

ところが、加齢による自然な低下に加えて、ストレス・睡眠不足・肥満・運動不足・過度の飲酒など現代的なライフスタイル要因が重なると、本来よりも早く・急激に下がるケースがあります。40〜50代で不調が顕在化しやすいのは、社会的にも責任が増し、身体的にもムリがきかなくなる年代だからと考えられます。

テストステロンは「朝」に高い テストステロンの分泌には日内変動があり、朝方にもっとも高くなります。朝の目覚めの良さや朝勃ち(夜間勃起)は、テストステロンが正常に分泌されているかの目安のひとつです。「最近、朝の元気がない」という実感は、ホルモンからのサインかもしれません。

何歳から起こる?40代前半〜50代後半がピーク

LOH症候群は40歳以降であれば誰にでも起こりうる状態ですが、症状の出現がもっとも多いのは40代後半から50代にかけてです。30代でも強いストレスや生活習慣の乱れがある方では発症することがあり、年齢だけで判断するのは危険です。

「自分はまだ若いから関係ない」と思わず、気になる症状があればこのあとのセルフチェックで点数化してみてください。

【すぐ診断】AMSスコア17項目セルフチェック

AMSスコアとは(国際標準のLOH診断尺度)

AMSスコア(Aging Males' Symptoms scale)は、1999年にドイツで開発された男性更年期の症状評価尺度です。身体・精神・性機能の3領域・全17項目で構成され、日本メンズヘルス医学会や泌尿器科学会のガイドラインでも診療の際の参考指標として採用されています。

医療機関で行われる問診票と同じ内容なので、このセルフチェックの結果をそのまま受診時に持参すれば診察がスムーズになります。

AMSスコアのチェックリスト問診票とペン

チェックリスト17項目(身体5・精神5・性機能7)

ここからが本題のセルフチェックです。次の17項目は「この1か月、自分にどれくらい当てはまるか」を振り返って答える形式になっています。紙とペン、またはスマホのメモ帳を用意して、各項目を1〜5点で採点していきましょう。深く考えすぎず、直感で選んで構いません。

採点の基準 1点=症状なし/2点=軽い/3点=中程度/4点=重い/5点=非常に重い

【身体症状】

  1. 総合的に調子が悪い(健康状態・本人の感じ方)
  2. 関節や筋肉の痛み(腰・首・背中・手足の痛み、関節の痛み)
  3. ひどい発汗(思い当たる原因がないのに汗をかく・のぼせる)
  4. 睡眠の悩み(寝つきが悪い・眠りが浅い・朝早く目が覚める)
  5. よく眠くなる・しばしば疲れを感じる

【精神・心理症状】

  1. イライラする(些細なことですぐ腹を立てる)
  2. 神経質になった(緊張しやすい・落ち着かない)
  3. 不安感(パニックになる・理由のない不安)
  4. からだの疲労・行動力の減退(全般的な活動力の低下)
  5. 気分の落ち込み(憂うつ・悲しい・泣きたくなる・意欲が出ない)

【性機能症状】

  1. 「人生のピークは過ぎた」と感じる
  2. 力尽きた・どん底にいると感じる
  3. ひげの伸びが遅くなった
  4. 性的能力の衰えを感じる
  5. 早朝勃起(朝立ち)の回数が減った
  6. 性欲の低下(セックスしたいと思わない)
  7. 勃起力の低下(勃ちにくい・持続しない)

合計点数の出し方と判定基準

17項目すべての点数を合計します。最低17点(すべて1点)、最高85点(すべて5点)となります。合計点を次の基準に当てはめてみてください。

合計点 判定 推奨アクション
17〜26点 症状なし 現在の生活習慣を維持しましょう
27〜36点 軽度 生活習慣の見直しから始めてみましょう
37〜49点 中等度 メンズヘルス外来・泌尿器科への相談を検討してください
50点以上 重度 早めに医療機関を受診することをおすすめします
AMSスコアはあくまで目安です AMSスコアは症状の程度を客観化するためのスクリーニングツールであり、これだけでLOH症候群と診断できるものではありません。最終的な診断には、血液検査による遊離テストステロン値の測定と医師の総合評価が必要です。点数が低くても気になる症状があれば、我慢せず相談してください。

症状別チェック|あなたはどのタイプ?

AMSスコアの3領域のうち、どの領域の点数が特に高いかによって、男性更年期の現れかたには大きく3つのタイプがあります。タイプによって受診先や対処の優先順位が変わってくるので、自分の傾向を把握しておきましょう。

身体症状型(疲れ・発汗・関節痛が中心)

項目1〜5の身体症状の点数が高いタイプです。「寝ても疲れが抜けない」「急に汗がふき出る」「関節がだるい」といった自覚が前面に出ます。健康診断では異常が見つからないのに調子が悪い、という方はこのタイプが多い印象です。

内科にかかっても原因がはっきりせず、受診を何度も繰り返してしまうケースがあります。もし心当たりがあれば、最初からメンズヘルス外来や泌尿器科に相談するほうが近道になる可能性があります。

精神症状型(やる気低下・イライラ・キレやすい)

項目6〜10の精神症状が強く出るタイプです。「仕事に集中できない」「部下や家族に当たってしまう」「なんだか悲しい」といった変化が、身体症状よりも先に現れます。

このタイプはうつ病と区別がつきにくく、心療内科で抗うつ薬を処方されても効果が限定的なことがあります。実はテストステロン低下が原因だった、というケースは決して少なくありません。気分の落ち込みが続いているのに、身体症状や性機能の変化にも心当たりがある方は、男性更年期の可能性を一度考えてみる価値があります。

「最近キレやすくなった夫」の背景に ご家族から「最近人が変わったように怒りっぽい」と言われて受診される方が一定数いらっしゃいます。本人は気づきにくい変化ですが、イライラやキレやすさが急に強くなった場合は男性ホルモンのゆらぎが関係していることがあります。責めずに、受診を後押ししてあげてください。

性機能症状型(ED・朝立ち減少・性欲低下)

項目11〜17の性機能症状が高く出るタイプです。「朝立ちが半年以上ない」「性欲が明らかに落ちた」「勃起しても持続しない」といった変化が中心で、もっともLOH症候群らしい典型例といえます。

朝立ち(早朝勃起)の頻度については、健康な40〜50代男性でも毎朝あるとは限りません。ただし週1回以下の状態が3か月以上続く場合はテストステロン低下の可能性を考える目安になります。「以前は週に数回あったのに最近まったくない」といった変化がある方は、AMSスコア全体の点数と合わせて評価してみてください。

性機能の悩みは相談しづらいテーマですが、裏を返せばテストステロン低下を示す信頼性の高いサインでもあります。恥ずかしさから放置すると他の症状も進行しやすいため、早めに相談してみましょう。ED(勃起不全)の原因と治療の記事でも詳しく解説しています。

「あり」と出たら?次にすべき3つの行動

それぞれ別記事で詳しく扱っています。受診先の選び方男性更年期は何科?泌尿器科とメンズヘルス外来の違い治療の実際男性更年期の治療法|TRT(テストステロン補充療法)食事から整えるなら男性更年期に効く食べ物をご覧ください。病気そのものの解説は男性更年期障害(LOH症候群)とはにまとめています。

① 泌尿器科・メンズヘルス外来を受診する

AMSスコアが27点以上(軽度以上)に該当した方は、自己判断で放置せず医療機関を受診することを強くおすすめします。受診先の第一候補はメンズヘルス外来または泌尿器科です。

「内科じゃないの?」と迷うかもしれませんが、テストステロンを扱うのは泌尿器科領域です。メンズヘルス外来を掲げているクリニックはLOH症候群の診療に慣れているので、話しやすい雰囲気の場所を選ぶとよいでしょう。

探し方としては、Googleで「お住まいの市区町村名+メンズヘルス外来」または「+LOH症候群」で検索するとヒットしやすいです。また、日本メンズヘルス医学会の公式サイトには専門医リストも掲載されており、信頼できる医療機関を探す際の参考になります。初診前にクリニックの公式サイトで「男性更年期外来」「LOH症候群」の文言があるかを確認してから予約すると、診療内容のミスマッチを防げます。

メンズヘルス外来で医師に検査結果を説明される40代の日本人男性

② 血液検査でテストステロン値を測定する

受診するとまず行われるのが血液検査です。測定するのは主に次の2種類のテストステロンです。

  • 総テストステロン:血中の全テストステロンの量
  • 遊離テストステロン:実際に体に作用する活性型のテストステロン

LOH症候群の判定には、特に遊離テストステロン値が重要とされます。日本の基準では遊離テストステロンが8.5pg/mL未満で診断基準を満たすとされています(日本メンズヘルス医学会)。テストステロンは日内変動があるため、採血は原則として午前中(朝7〜11時ごろ)に行います。

③ 治療選択肢を医師と相談する

検査の結果、LOH症候群と診断された場合の治療選択肢は主に3つです。どれを選ぶかは症状の重さ・年齢・ご本人の希望によって医師と相談して決めます。

選択肢 内容 保険適用
テストステロン補充療法(TRT) 2〜4週間おきに男性ホルモン剤を注射する治療 条件を満たせば保険適用
漢方薬 補中益気湯・八味地黄丸などで症状緩和を図る 保険適用
生活指導 運動・睡眠・食事・ストレス対策を医師と計画 保険適用(診察に含まれる)

TRTは効果が実感しやすい治療ですが、前立腺がんや重度の心疾患がある方は受けられないため、事前のメディカルチェックが欠かせません。また、TRT中は定期的な検査で前立腺や肝機能の状態をモニタリングする必要があります。

TRTの主な注意点として、にきび・多血症(赤血球の増加)・精子産生の抑制(不妊化)・睡眠時無呼吸の悪化といった副作用が報告されています。特に将来的にお子さんを希望される方には慎重な判断が必要です。このため、治療開始前には医師から副作用とリスクの説明を十分に受け、納得のうえで始めることが大切です。「注射は抵抗がある」という方には、まず生活指導や漢方から始めるという選択肢もあります。

男性更年期と間違えやすい病気|鑑別ポイント

男性更年期の症状は他の疾患とよく似ており、誤診・見逃しが起きやすいことが知られています。代表的な鑑別すべき病気とポイントを整理します。

うつ病との違い

気分の落ち込み・意欲低下という点では共通しますが、うつ病は精神症状が中心で性機能の変化は比較的少ない傾向があります。一方、男性更年期では精神症状に加えて身体症状や性機能症状が同時に現れることが大きな違いです。

また、うつ病の治療で改善しない場合や、抗うつ薬で性機能がさらに落ちた場合は、男性更年期の可能性を疑って血液検査を受ける価値があります。

慢性疲労症候群との違い

「休んでも疲れが取れない」という症状は共通しますが、慢性疲労症候群では極度の倦怠感が6か月以上続き、日常生活に著しい支障をきたすのが特徴です。発汗・イライラ・性機能低下などホルモン関連の症状は目立ちません。

甲状腺機能低下症との違い

甲状腺ホルモンの低下でも、疲労・気分の落ち込み・冷え・体重増加などが起こります。血液検査でTSH・FT4などの甲状腺ホルモン値を測れば鑑別できます。メンズヘルス外来での初回検査では、男性ホルモンとあわせて甲状腺機能もチェックするのが一般的です。

睡眠時無呼吸症候群との関係

睡眠時無呼吸症候群(SAS)があると、夜間の低酸素状態でテストステロンの分泌が抑制され、LOH症候群を悪化させることが知られています。日中の強い眠気・いびき・起床時の頭痛がある方は、SASの検査もあわせて受けることをおすすめします。睡眠時無呼吸症候群の基礎知識の記事も参考にしてください。

自己判断は避けましょう これら4つの疾患は症状が重なる部分が多く、自己判断では正確な切り分けが困難です。「男性更年期かもしれない」と感じたら、医師による血液検査と診察を受けて複数の可能性を同時に評価してもらうのがもっとも確実です。

今日からできるセルフケア|生活習慣でテストステロンを守る

受診と並行して、あるいはAMSスコアが軽度の段階で取り組みたいのが生活習慣の見直しです。テストステロンは日々の生活の積み重ねで増減することがわかっており、改善が期待できるポイントは数多くあります。

筋トレ・食事・睡眠の3つの生活改善を示すアイコンの組み合わせ

睡眠:7時間確保+就寝前のスマホを避ける

テストステロンの分泌は睡眠中にピークを迎えます。睡眠時間が5時間以下だと、日中のテストステロン値が10〜15%下がるという報告もあります(シカゴ大学の研究、2011)。最低でも7時間の睡眠を目標にしましょう。

就寝直前までスマホを見ているとブルーライトと情報刺激で入眠が遅れるため、寝る1時間前から画面オフを習慣化することをおすすめします。

運動:週2回の筋トレでホルモンの維持を

運動、特に大筋群(脚・背中・胸)を使う筋力トレーニングは、テストステロンの維持に有効とされる手段のひとつです。週2〜3回、1回20〜30分程度のトレーニングで十分な刺激になります。ジム通いが難しければ、スクワット・腕立て伏せ・プランクといった自重トレーニングから始めてみましょう。

一方で、長時間の有酸素運動(フルマラソンレベル)はコルチゾールを上げてテストステロンを下げる可能性があるため、やり過ぎには注意してください。テストステロンを増やす筋トレの記事で具体的メニューも紹介しています。

食事:亜鉛・ビタミンD・タンパク質を意識する

テストステロンの合成に関わる栄養素のうち、現代人に不足しやすいのは次の3つです。

  • 亜鉛:牡蠣・牛肉・レバー・ナッツ類に豊富。1日の推奨量は成人男性で11mg
  • ビタミンD:鮭・サバ・卵黄・きのこ。日光を浴びる習慣も大切
  • タンパク質:体重1kgあたり1.0〜1.2g/日を目安に

食事から十分に摂るのが難しい場合は、サプリメントを補助的に活用する選択肢もあります。その際は薬を服用中の方は必ず医師・薬剤師に相談してください。亜鉛・マグネシウムサプリの選び方もあわせてご覧ください。

ストレス管理:慢性ストレスはホルモンを削る

強いストレスが続くと、副腎から分泌されるコルチゾールが高い状態が続き、テストステロンの合成が抑えられます。「仕事がハード」「家族の介護」「経済的プレッシャー」といった40〜50代特有のストレスは、そのままホルモンバランスに影響します。

完全に避けるのは難しくても、深呼吸・短時間の散歩・湯船につかる・趣味に没頭する時間など、意識的にストレスから離れる時間を一日のどこかに差し込んでみてください。40〜50代男性のストレス解消法も参考になるはずです。

過度な飲酒・喫煙を見直す

アルコールの過剰摂取はテストステロンを下げる代表的な要因です。特にビールは、原料のホップに含まれる植物性エストロゲン様物質が男性ホルモンのバランスに影響するとの指摘もあります。喫煙も血流を悪化させるため、ED症状を悪化させる一因となります。お酒は休肝日を週2日つくる/禁煙・減煙に取り組むことが、ホルモンを守る近道です。

よくある質問(FAQ)

Q 男性更年期は何年続きますか?「終わりのサイン」はありますか?

A.女性の更年期のような明確な「閉経」にあたる区切りが男性にはなく、症状が何年続くかは個人差が大きいのが実情です。治療や生活改善で症状がほぼ消えた状態が半年〜1年続けば、事実上の「落ち着き」と考えてよいでしょう。治療をやめても症状が戻らなければ、卒業と見なせます。

Q 更年期でイライラ・キレやすくなった夫への対処法を教えてください

A.本人の性格の問題ではなくホルモンバランスの変化が関係している可能性があることを、まず共有してあげてください。責めるより「最近疲れてそうだから一度相談に行ってみない?」という誘い方のほうが受け入れられやすい傾向があります。この記事をそのまま本人に見せて、AMSスコアを一緒につけてみるのも有効です。

Q 市販のサプリだけで改善しますか?

A.軽度であれば亜鉛・ビタミンD・マカなどのサプリメントで体調の底上げを感じる方はいますが、中等度以上の症状ではサプリ単独での改善は難しいことが多いです。AMSスコアが37点以上、あるいは朝立ちがまったくない・ED症状が強いといったサインがある場合は、サプリに頼らず一度医療機関で血液検査を受けることをおすすめします。

Q TRT(テストステロン補充療法)は保険適用ですか?

A.遊離テストステロン値が基準(8.5pg/mL未満)を満たし、LOH症候群と診断された場合は保険適用となります。一般的な自己負担額は1回1,000〜3,000円程度(3割負担の場合)で、2〜4週ごとに通院します。基準を満たさない場合は自費診療となり、クリニックによって費用が大きく異なります。

Q 会社の健康診断で男性更年期はわかりますか?

A.一般的な健康診断ではテストステロン値は測定項目に含まれないため、男性更年期を見つけることはできません。オプション検査で「テストステロン」「遊離テストステロン」を追加できる人間ドックもあるので、気になる方は事前に問い合わせてみてください。それ以外ではメンズヘルス外来・泌尿器科の受診が確実です。

まとめ:点数が高かった人は、今週中に一歩踏み出そう

男性更年期は「気のせい」でも「年のせい」でもなく、ホルモンの変化が関わる明確な体調の変化です。ひとりで抱え込んでしまうと不調が長引きやすく、家族との関係にも影響が出ることがあります。

  • セルフチェックは出発点:AMSスコアで現在地を把握する
  • 27点以上は受診を検討:メンズヘルス外来・泌尿器科へ
  • 生活習慣の見直しと並行:睡眠・筋トレ・食事・ストレス管理
  • 他の病気の可能性も視野に:うつ病・甲状腺・SASも同時に評価

「相談していいのかな」と迷うくらいなら、相談してしまった方が早いというのが私の実感です。点数が高めに出た方は、どうか今週のうちにクリニック検索の一歩を踏み出してみてください。少しずつでも、ちゃんと取り戻せます。